AIで作る自分だけの線画——好きな言葉を入力するだけで、ぬりえが生まれる
「AI」という言葉が、少し怖かった

「AIって、なんだか難しそう」——正直に言えば、最初はそう思っていました。スマートフォンで調べものをするのは慣れていても、「AI」という言葉がついた途端に、自分には縁のないものような気がして。使いこなしている人を見ては、すごいなと眺めるだけでした。
でも同時に、少し羨ましくもあったんです。「AIが絵を描いてくれる」という話を耳にするたびに、「もし自分の好きなものが絵になったら、どんな感じだろう?」と、ふとした瞬間に思っていました。試してみる勇気が、なかなか出なかっただけで。
そのきっかけになったのが、IROTSUNAというぬりえアプリでした。「AI線画生成」という機能があると知り、とりあえずダウンロードしてみたのです。半信半疑で、スマートフォンの画面を見つめながら。
ゆきさん
しおくん
「猫と朝露」と入力したら、線画が生まれた
最初に試したのは、「猫 朝露 花」というシンプルな言葉でした。特別なことを考えたわけではなく、ただそのとき頭に浮かんだものを入力しただけです。ゆっくりと、スマートフォンのキーボードを叩いて。
数秒後、画面に現れたのは——朝の光の中で花に囲まれた猫の線画でした。シンプルな黒い線で描かれた、塗り絵用のイラスト。「え、これが私の言葉から?」と、思わず声に出てしまいました。
もちろん、プロの画家が描いたような繊細さとは違います。でも、そこに描かれているのは確かに「私がイメージしたもの」でした。頭の中にあった曖昧な情景が、線として画面に現れた瞬間の、あの不思議な感覚は今でも覚えています。それは、驚きと言うより、小さな感動に近いものでした。

市販の塗り絵本では出会えなかったもの
塗り絵は以前から好きで、文具店や書店で何冊か購入したことがありました。花の本、風景の本、動物の本——どれも丁寧に作られていて、楽しい時間を過ごせました。でも、正直に言うと、「もう少し違うテーマがあればな」と思うことも少なくなかったのです。
たとえば、幼い頃に通っていた神社の石段。夕暮れどきに見た、海岸の岩場。愛猫が丸まって眠る、あのいつもの場所。そういった「自分だけの風景」は、どんな塗り絵本の中にも見つかりませんでした。当たり前のことですが、市販の本は万人向けに作られているのだから。
AIが生成する線画は、そのギャップを埋めてくれます。「桜の木の下で読書する女性」でも「嵐の後の漁港」でも、思い浮かんだ言葉を入力するだけで、それが線になる。完璧ではないかもしれないけれど、「私が見たかったもの」に一歩近い絵が出てくるというのは、それだけで十分に価値があると感じました。
「好きなもの」を言葉にするだけでいい——プロンプトは難しくない
「プロンプト」という言葉を最初に聞いたとき、また難しそうな専門用語かと思いました。でも実際には、AIへの「話しかけ言葉」のことで、難しく考える必要はまったくありませんでした。普段、友人に「こんな感じの絵が好きなんだよね」と話すのと同じ感覚です。
いくつか試してみてわかったのは、むしろシンプルな言葉のほうが、想像に近い絵になりやすいということ。「バラ 雨粒 窓辺」「犬 秋の公園 落ち葉」——そのくらいの言葉で、十分に線画が生成されます。長い文章を考える必要はなく、思い浮かんだキーワードを並べるだけでいい。
最初の一枚が気に入らなくても、同じ言葉でもう一度試すと、違う雰囲気の線画が出てきます。何度か繰り返すうちに、「あ、これが好き」と思える一枚に出会えます。それもまた、一つの楽しみになっていきました。
ゆきさん
しおくん
印刷して塗るという、アナログな喜び
気に入った線画が見つかったら、アプリから印刷することができます。プリンターに接続して、A4の紙に印刷されたその線画を手にしたとき、なんだか不思議な気持ちになりました。スマートフォンの画面の中にあったものが、手で触れられる紙になって目の前にある。
色鉛筆を取り出して、塗り始めると、画面で見ていたときとはまた違う世界が広がります。猫の毛並みをどんな色にしよう。朝露は青みがかった白か、それとも少し黄色みを帯びた光の色か。そういったことを考えながら手を動かす時間は、静かで、穏やかで、気がつくと一時間経っていることもありました。
塗り絵の良さは、「うまく塗らなければいけない」プレッシャーがないところにもあります。自分のペースで、自分の色を選んで、誰の評価も気にせずに手を動かす。AIが作った線画を紙に刷り出して、自分の色で満たしていく——そのプロセス全体が、一つの豊かな体験になっていました。

完成した作品が「自分だけのもの」である理由
塗り終えた作品を眺めながら、ふと気づいたことがあります。この絵は、世界に一枚しかない——という事実です。
線画そのものはAIが生成したものでも、そこに描かれているテーマを選んだのは自分。どんな色を選ぶかを決めたのも自分。塗り方の強弱も、どこを濃くしてどこを淡くするかも、すべて自分の感覚から生まれています。同じプロンプトから同じ線画が出たとしても、塗り方が違えばまったく別の作品になる。
市販の塗り絵本を同じ本で塗っても、完成品がみんな違うのと同じです。ただ、IROTSUNAのAI線画では、その「起点」から既に自分のもの。言葉を選ぶところから、すでに創作は始まっています。
アプリにはSNS機能もあって、完成した作品を投稿すると、他のユーザーからリアクションをもらえることもあります。誰かに「いいね」をもらったとき、「これ、自分が作ったんだ」という、小さいけれど確かな誇らしさがありました。
ゆきさん
しおくん
次は何を作ろうか——AIとぬりえの可能性はまだ続く
今では、散歩中に「あ、これを線画にしたら面白そう」と思う瞬間が増えました。道端の花、雨上がりの水たまり、窓から見える夕焼け——日常の中に、小さなインスピレーションを探すようになったのです。これはAIを使い始める前には、なかった感覚です。
「AI」という言葉への漠然とした不安は、使ってみることで少しずつほぐれていきました。難しい知識は何も必要ありませんでした。ただ、「好きなもの」を言葉にして、入力するだけ。それだけで、手元に新しい一枚が生まれます。
まだ試したことがない方は、ぜひ一度、思い浮かんだ言葉を入力してみてください。「自分の言葉から線画が生まれる」という体験は、説明を読むより、実際に経験したほうが何倍もよく伝わります。
IROTSUNAはApp Storeから無料でダウンロードできます。最初の一枚、ぜひ「あなたの好きなもの」から始めてみてください。